Nishiogi S-House,TOKYO
父子二代の、こだわりが共鳴する家
1990年代、父が建てたRCブロック造の箱型建築。
手塩に掛けて造ったこの家に、息子が戻ってくることになった。
3階の寝室二間をLDKに改造し、二世帯住宅へと改修する計画。
クローゼットを解体して空間を拡張し、クロス張りの壁と天井は剥がしてコンクリートの素肌を顕しに。
電気配線は鉄管を通してきり廻し、照明の入切には手作りのトグルスイッチを採用した。
足元はボルドーパインの床で内装を引き締め、ダイニングを兼ねたキッチンは、
積層合板とヴィンテージウッドを組み合わせたカスタムメイド。
白壁部分は、住み手本人の手によるマットなペンキ塗装で仕上げられた。
父子二代のこだわりが室内で共鳴する、密度の高い空間が誕生した。